C'est des
Reliques
du Passé
作品名:
痕跡
2013年
人と自然が残す痕跡とは何か
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1.不思議な依存関係彼らは電柱としての役目は終えているが、役目を終えた電線で支え合い、それぞれが空を求める蔦に頼られている。そして空では、月がずっと見ている。彼らが立てられる前から。
2.愚かな構図思わせぶりな配置が痕跡として残るのは、廃墟と呼ばれる場所のひとつの特徴であろう。誰が何の目的で残したか知らないが、このタブーを犯すほどの価値のある行動の痕跡ではないことは確かであろう―恐らくはこんなありきたりな、遠近構図の安易な演出とか。
3.光景何も無いがゆえに、さまざまな想いが交錯するものだ。いや、それは創作とは何の脈絡も無い、他愛も無い生活の思い出か、理想か、願望のようなものか。
4.違和感の埋没こんな大きな碍子が埋まり行く様に歴史を感じる― というのは廃墟という非日常の空間に酔い痴れる口実に過ぎない。実際には、上から人間に踏まれ続けなければ埋まるわけが無い。ここには屋根が残っているのだし。
5.痕跡消え行く運命と生まれ出る命。土に還る営み、季節の移り変わり― 私はこの3本の枕木で仕切られた2本のレールの間に、幾つものドラマを見たのだ。